
素敵なホームページ」なのに、なぜか伝わらない?デザインだけで終わらせないWebサイトの作り方

ホームページを作ろうと思った時。
「おしゃれなデザインにしたい」
「自分たちらしい世界観を出したい」
「他の会社とは違う、印象に残るサイトにしたい」
そんな風に考える方も多いのではないでしょうか?
ホームページを作る上で、デザインや世界観を整えることはとても大切です。パッと見たときに「なんだか素敵だな」「この雰囲気、好きだな」と思ってもらうことは、興味のきっかけになります。
私自身も、先日ある広告を見て「このデザイン好きだな」と思い、思わずリンクをクリックしました。ところがその先のホームページを見ていて、少し気になることがありました。
「この会社って、結局何をしている会社なんだろう?」デザインはとても素敵。企業として大切にしている理念や想いも伝わってくる。「こんな人に来てほしい」という採用に対する考え方も、しっかり書かれていました。
でも、肝心の「この会社は何をしているのか」が、トップページをさらっと見ただけではわかりにくかったのです。
そこで今回は、私自身のこの体験からホームページを「素敵に見せること」と「わかりやすく伝えること」について考えてみたいと思います。
- ホームページを作ろうと思っている小さな会社の経営者様
- 現在のホームページが「なんとなくおしゃれだけど、伝わっているかわからない」と感じている方
- 会社の理念や想いを大切にしている方
- デザインや世界観にこだわってホームページを作りたい方
- 採用にもホームページを活用したい方
デザインが素敵だと「もっと見てみたい」につながる
今回、私がそのホームページを見ようと思ったきっかけは「広告のデザイン」でした。
広告を見て、「このデザイン好きだな」と思ったから、リンクをクリックしたのです。これはWebサイトを作るうえでも、とても大切なことだと思います。
ホームページやSNS、広告など、最初に目に入ってくるのは文章ではないことも多いです。
写真や色、フォント、余白、レイアウトなど、さまざまな要素から「なんとなく好き」「雰囲気がいい」と感じてもらうことがあります。
特に今は、たくさんの情報が流れている時代です。すべての文章をじっくり読んでから興味を持つ人ばかりではありません。
まずは、「なんか気になる」「雰囲気が好き」「ちょっと見てみたい」と思ってもらう。この最初のきっかけをつくるのがデザインの役割のひとつです。
デザインは「入口」になる
デザインと言っても、様々なものがあります。
高級感、親しみやすい、シンプルで洗練されている、温かみのある・・・など、デザインによって受ける印象は大きく変わります。
だからこそ、「自分たちはどんな会社に見られたいのか?」「どんな人に興味を持ってほしいのか?」を考えながらデザインを整えることは重要です。
ただし、ここで一つ注意したいことがあります。
想いや理念を伝えることも大切
先ほどのホームページには、企業として大切にしていることがしっかり書かれていました。
企業理念や仕事に対する想い。
そして、「こんな人と一緒に働きたい」という採用に対する考え方。このような内容をしっかり伝えることは、とても大切だと思っています。
小さな会社だからこその強みや、会社自身を好きになってもらうことが一番の差別化になるためです。「何をしている会社なのか」だけではなく、「なぜこの仕事をしているのか」「どんなことを大切にしているのか」「どんな人たちが働いているのか」といった部分が、会社を選ぶ大きな理由になることもあります。
商品やサービスだけではなく、会社そのものに共感してもらうことも、これからのWeb集客では大切な要素です。
そのため、「企業理念なんて載せても読まれないのでは?」と考える必要はありません。むしろ、しっかりとスペースをとって伝えていくべき部分です。
その上で、それよりも絶対に載せるべき内容があります。次の章でご紹介していきます。
一番最初に「何をしている会社か」がわかること
「想いを伝える前に、まず会社のことがわかること」を一番最初に伝えていくべきだと、今回の経験を通して改めて感じたことです。
現在のホームページは、初めて訪れた人がトップページを見て
「この会社は〇〇をしている会社なんだ」
「私はこのサービスを受けられそうだな」
「こういう仕事をしている会社なんだな」
とすぐにわかるものになっていますか?
ここがわからないまま、
「私たちはこんな想いを大切にしています」
「こんな未来を目指しています」
と伝えられても、読み手としては少し置いていかれてしまいます。
もちろん、理念や想いは大切です。でも、その前提となる「そもそも、この会社は何をしているの?」がわからなければ、せっかくの想いも十分に届きません。
「誰に何を提供している会社なのか」をまず伝える
ホームページを作るときは、まず基本的な情報から考えてみましょう。
- 何をしている会社なのか
- どんな商品やサービスを提供しているのか
- 誰に向けたサービスなのか
- どんな悩みを解決しているのか
- どんな地域で事業をしているのか
- 自社ならではの特徴は何なのか
こうした情報が、初めて訪れた人にもわかる状態になっていることが大切です。
「知っている人ならわかる」ではなく、「自社のことを全く知らない、初めて見た人でもわかる」を基準に考えられて見てください^^
ホームページは「素敵」と「わかりやすい」の両方が必要
ここまで読むと、「じゃあ、デザインはそこまで重要じゃないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
私はむしろデザインも、情報のわかりやすさもどちらも大切だと考えています。
デザインは「興味を持ってもらう」ために
まず、「なんか素敵だな」「自分の好みに合いそう」「もう少し見てみたい」と思ってもらう。
デザインの大きな役割です。
情報は「理解してもらう」ために
そして、「この会社は〇〇をしているんだ」「こういうサービスがあるんだ」「自分の悩みを解決してくれそう」と理解してもらう。
文章や情報設計が関わってきます。
想いは「共感してもらう」ために
さらに、「この会社の考え方、好きだな」「ここなら安心してお願いできそう」「この会社で働いてみたい」と思ってもらう。
企業理念や代表者の想い、仕事への姿勢などが活きてきます。

「素敵に見せる」より先に「シンプルにわかりやすく」
ホームページを作るとき、「おしゃれにしたい」「他社とは違うデザインにしたい」「かっこいいサイトにしたい」とデザイン部分に意識が向きやすくなります。
もちろん大切ですが、最初に考えてほしいのは「このページをはどんな人に、どんなことを伝えたいのか?」ということです。
特に小さな会社のホームページでは、派手な演出をたくさん入れるよりも
「何の会社なのか」
「何をしてくれるのか」
「誰に向けたサービスなのか」
がシンプルにわかることのほうが重要なケースも多くあります。
例えば、トップページを見てこの3つがわかりますか?
一度、ご自身のホームページを開いてみてください。
①何をしている会社?
「〇〇を提供している会社です」と、一言で説明できますか?
②誰のための会社?
「〇〇に悩んでいる人に向けたサービスです」と伝わりますか?
③どんな価値(=悩み解決)を提供している?
「この会社にお願いすると、こんなことが実現できます」という部分がわかりますか?
こちらの3つが、初めて訪れた人にも伝わる状態になっているか、一度確認してみてください。

「伝えたいこと」と「知りたいこと」は違うかもしれません
ホームページを作るときに、もう一つ意識していただきたいことがあります。
それは、「自分たちが伝えたいこと」と「訪問者が知りたいこと」は、必ずしも同じではないということです。
会社側が伝えたいこと例:
「私たちはこの理念を大切にしています」
「創業者にはこんな想いがあります」
「こんな会社を目指しています」
ホームページを訪れた人が見たい例:
「そもそも何をしている会社なの?」
「自分に関係ある会社なの?」
「何をお願いできるの?」
だからこそ、伝えたいことを伝える前に、相手がどんなことを知りたいのか考えて伝える。これを意識するだけでも、見る人に寄り添ったかなりわかりやすいホームページに近づけることができます。
まとめ
今回は、私自身が実際にホームページを見て感じたことから「デザインだけで終わらせないホームページづくり」についてご紹介しました。
デザインや世界観を整えることは、必要ないわけではありません。むしろ、「この会社、素敵だな」と思ってもらうための大切な要素です。
でも素敵に見えることがゴールになってしまうと、少しもったいないです。
ホームページを見た人に、会社がしていることや自分に関係あるのかがシンプルに伝わること。その土台があったうえで、デザインや世界観、企業の想いを重ねていく。その順番が、特に小さな会社のホームページでは大切だと考えています。
これからホームページを作る方は、デザインを考える前に「初めてこの会社を知った人に、何を理解してもらいたい?」と一度考えてみてください。
すでにホームページをお持ちの方も、ぜひ一度トップページを開いて、「初めて見た人でも、何の会社かわかるかな?」という視点で見直してみてくださいね^^
ホームページは、ただ「会社を素敵に見せる場所」ではありません。会社のことを知ってもらい、興味を持ってもらい、必要な人に選んでもらうための場所。だからこそ、「素敵」と「わかりやすい」の両方を大切にしていきたいですね。


